前回(vol.1)で、健康のことも、何気ない日々のことも、ひとつに残せる記録帳アプリ「Carnet de Chat」を、自分でつくっているお話をしました。今回はその続き。「なぜ、記録を“分けない”と決めたのか」——その理由を、もう少しだけ深く綴ってみます。(アプリはまだ制作中です。中身は育てている途中なので、今回は“想い”のお話を。)
なぜ「分けない」と決めたのか
正直に言うと、わたし自身が「アプリをあちこちに分ける」ことを、億劫に感じていました。同じ猫の記録なのだから、ひとつに集約したほうが、何かあったときに探す手間が省ける。そう思ったんです。
——そして、“何かあったとき”は、たいてい緊急性が高い。焦っているときほど、「あれ、どこに記録したっけ?」「どんな内容だったかな?」と、肝心の情報が出てこない。だったら、最初からひとつの場所にまとまっていてほしい。それが、「分けない」と決めた出発点でした。
「入り口はひとつ、窓口はふたつ」
とはいえ、健康の記録と暮らしの日記を、そのまま“混ぜる”のは違うなと感じています。わたしのなかのイメージは、「入り口はひとつ、窓口はふたつ」。
同じアプリを開いて暮らしの日記を書こうとしたときに、「そういえば、健康のこともメモしておこう」——そんなきっかけが生まれやすい。入り口がひとつだからこそ、記録が続く気がしています。
それでも、ふたつの窓口は分けておきたい。健康の記録は、異常がなければそれでいい。でも歳を重ねるほど、猫も人と同じように、体調をくずしやすくなっていきます。心配な記録と、たのしい記録。それが同じ場所に並んでいるより、切り替えられたほうが、気持ちがすこし軽くなる。そして、何かあったときにも、すぐに見つけられる。
——「分けない。でも、混ぜない」。このバランスを、いま自分の暮らしで確かめています。
分けることに感じた、ちいさな違和感
同じ“記録”なのに、どうして分けなければいけないんだろう。健康は健康、日記は日記、とアプリを分けると、ふたつダウンロードして、それぞれを開いて……という手間がついてきます。
ひとつに集まっていれば、「これはどっちのアプリだっけ」と考えることもなく、最短でたどり着ける。ちいさなことかもしれません。でも、その“ちいさな億劫”こそが、記録を続けられなくする一番の理由だと、わたしは思っています。
それでも、記録を残したい理由
どうして、面倒でも記録を残しておきたいのか。——いつか必ず、別れのときが来るからです。
そのとき、この何気ない日常を、きっと懐かしく思う。哀しく思うこともあると思う。だからこそ、一緒に過ごした記録や想いを、どんな形であれ残しておきたい。一言でも、写真一枚でも。残しておけば、その日のことを思い出せる。
記録を残すことは、わたしにとって「別れのときに、後悔しないため」のものなのだと思います。
同じ気持ちの人へ
きっと、わたしと同じように「愛猫との記録を残したい」と思っている人は、少なからずいると思います。そして——もう別れが来てしまって、「もっと残しておけばよかった」と感じている人も。
これから記録を残したい方には、その気持ちにそっと寄り添えるように。今、後悔を抱えている方には、いつかまた猫とのご縁が結ばれたときに、同じ後悔をしなくていいように。このアプリが、静かに役に立てたらいいなと思っています。
おわりに
完成は、まだ先です。今回は、“なぜ”のお話でした。最後に、いちばん伝えたいことを。
——わたしと同じように、愛する我が子(猫)のためのアプリを、いっしょに育ててもらえたら嬉しいです。
「うちはこう記録しているよ」「こんなふうだったらいいな」——あなたの声が、このアプリを育てます。よかったらコメントで教えてください。
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